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呼吸器外科

Department of Respiratory Surgery

科の特色・紹介

当呼吸器外科は、昭和46年の診療科開設以来、半世紀近くの歴史をもつ診療科です。原発性肺がん、他臓器からの転移性肺腫瘍などの胸部腫瘍性疾患、縦隔(左右の肺に挟まれた領域)の各種疾患、気胸や悪性胸膜中皮腫などの胸膜疾患、胸部の感染性・炎症性疾患(肺結核、非定型抗酸菌症、膿胸など)、胸壁疾患(胸壁腫瘍や漏斗胸)などの外科治療を行っております。

当科では、科学的根拠のある、経験に裏打ちされた医療を、充分な適応検討の上で安全・確実に遂行することで、患者さんが安心して質の高い医療を受けて頂けるよう心がけております。

手術では、手術用ビデオカメラを使用して侵襲の少ない小さな手術創で行う胸腔鏡下の手術(VATS)を20年以上前より導入し、各種呼吸器疾患に広く応用しています。また、令和元年11月より、原発性肺がんと縦隔腫瘍に対する、ダヴィンチXiを使用したロボット支援手術を開始しました。令和4年5月より、ダヴィンチXiが2台に増設されたことに伴い、ロボット支援手術の適応を拡大しております。

原発性肺がんの手術においては、標準的な胸腔鏡下肺葉切除術はもとより、早期の小型肺癌や高齢・低心肺機能の患者さんに対しては根治性を損ねることなく機能を温存する術式である胸腔鏡下区域切除を行い、患者さんの生活の質を損なわないように配慮しております。また、当院ではII期以上の局所進行肺癌も多いため、周術期の放射線治療や抗がん薬を併用した集学的治療や、隣接臓器の切除を含む拡大手術も呼吸器内科、放射線治療科、心臓血管外科、耳鼻咽喉科、整形外科など関連各科と協力し幅広く行っております。

虚血性心疾患や肺気腫、糖尿病など種々の併存症を有する患者さんに対しては、総合病院たる当院の利点を生かし、関係各科との連携で安全に手術ができるように治療介入を行い、安全性を担保しております。

退院後も、地域開業医の先生方と連携しながら経過観察を行います。また気胸や交通外傷による胸部損傷など、急な病変にも随時対応しますので、遠慮なくご連絡ください。

対象疾患

  • 肺疾患  原発性肺がん、転移性肺腫瘍、肺良性腫瘍、炎症性疾患(限局性の結核、非定型抗酸菌症や真菌症)、気管支拡張症 など
  • 胸膜疾患  気胸、嚢胞性疾患、膿胸、胸膜腫瘍(悪性胸膜中皮腫) など
  • 縦隔疾患  縦隔腫瘍、縦隔炎 など
  • 胸壁疾患  肋骨・胸骨腫瘍、カリエス、胸壁膿瘍、漏斗胸 など
  • 横隔膜疾患  横隔膜腫瘍、横隔膜ヘルニア、横隔膜弛緩症 など
  • 気管・気管支の疾患  気管・気管支腫瘍、気道狭窄、気管支異物、気管支瘻 など
  • 胸部外傷  外傷性気胸、血胸、肺挫傷、ヘルニア、気管・気管支損傷 など
  • その他  難治性胸水、乳び胸 など

診療実績

  • 入院(令和3年度)
延患者数 新入院患者数 1日平均患者数 平均在院日数
2,871人 279人 7.9人 8.6日

  • 外来(令和3年度)
延患者数 新外来患者数 1日平均患者数
3,986人 59人 16.5人

  • 診療実績(令和3年)

全身麻酔手術 232件、局所麻酔 6件(一部重複あり)

疾患名 手術件数
原発性肺がん 133件(胸腔鏡下:112件・ロボット支援下:6件・開胸:15件)
ⅠA期 72件
ⅠB期 24件
Ⅱ期 16件
Ⅲ期以上 21件
他臓器がん肺転移 27件(胸腔鏡下:25件・ロボット支援下:1件・開胸:1件)
気胸 26件(胸腔鏡下:26件【内、局所麻酔下胸腔鏡:2件】)
縦隔腫瘍 8件(胸腔鏡下:4件・ロボット支援下:3件・開胸:1件)
肺良性腫瘍 12件(胸腔鏡下:12件)
感染・炎症性疾患 4件(胸腔鏡下:2件・開胸:2件)
その他 7件(胸腔鏡下:6件・局所麻酔科:1件)
生検・診断的手術 22件(胸腔鏡下:19件・局所麻酔科:3件)

お知らせ

地域の医療機関の先生方へ

  • 令和3年度
    紹介率 85.9% / 逆紹介率 236.8%

呼吸器外科の対象となる疾患を有する患者さんはご高齢の方が多く、複数の併存疾患を有していたり心肺機能に問題があったりなど、対象疾患の治療上、考慮すべき要素を多数持っておられます。患者さんの希望、全身状態、疾病の状態などを充分吟味の上、内科的治療も含め最も適切と考えられる方針を選択するよう努めております。治療の可否について迷うような例も遠慮なくご紹介下さい。

気胸や外傷による胸部損傷など、急な病変にも随時対応しておりますので、ご連絡下さい。

当科は呼吸器外科専門医の育成を行う呼吸器外科専門医合同委員会の基幹施設として認定されております。

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