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消化器内科

Department of Gastroenterology

科の特色・紹介

消化器内科は、腹部に関連した多くの「common disease」を診る極めて臨床的な科であるとともに、急性腹症や吐下血、閉塞性黄疸といった緊急対応を要する救急医療の現場でも最もニーズの高い診療科のひとつです。さらに、本邦における死因の第一位を占めている”癌”という疾患の大部分は消化器癌であり、胃癌、肝癌、大腸癌、膵癌、胆道癌、食道癌などが日本人の癌死亡の上位を占めています。このため、消化器内科領域における抗癌剤や分子標的治療薬による癌治療がますます大きな比重を占めるようになってくるとともに、消化管内視鏡や超音波検査、血管造影などの各種検査手段を駆使した消化器癌の診断・治療技術がきわめて重要となってきました。事実、従来は外科的治療の対象であった消化管の早期癌や肝臓癌に対し、内視鏡的切開剥離法(ESD)やラジオ波焼灼術(RFA)といった内科的治療が標準治療として確立し、癌の治療法が従来と大きく変わりつつあります。当科は、このような広範な消化器診療の最前線に立ち、大学病院や近隣の病院と連携・協力しながら、先端医療と地域医療活動の両者に積極的に取り組んでいます。

対象疾患

  • 食道がん    
  • 胃がん     
  • 胃十二指腸潰瘍  
  • 大腸がん
  • 炎症性腸疾患  
  • 急性/慢性肝炎  
  • 肝硬変      
  • 肝がん
  • 膵がん     
  • 急性/慢性膵炎  
  • 総胆管結石    
  • 胆道がん

診療実績

令和7年度

入院

延患者数 新入院患者数 一日平均患者数 平均在院日数
24,362人 3,164人 66.7人 7.5日

外来

延患者数 新外来患者数 一日平均患者数
39,510人 2,364人 163.9人

治療実績(令和6年度 ※令和7年度は集計中)

上部消化管内視鏡 6,190
消化管出血止血術 59
EMR/ESD 36/173
食道静脈瘤治療(EVL) 52
下部消化管内視鏡 3,994
EMR/ESD 1,569/69
カプセル内視鏡 22
ダブルバルーン内視鏡 59
ERCP 562
内視鏡的乳頭切開術(EST) 145
胆道ドレナージ 312
超音波内視鏡(EUS) 281
EUS-FNA 85
肝臓検査治療
ラジオ波熱凝固療法 62
腹部血管造影 196
肝動脈塞栓術 146
肝動注 24
腹部超音波検査 9,054
PTCD 14
経皮肝生検 88

英文論文18編、和文論文1編、研究会講演12件、国際学会発表1件、国内学会等発表22件、研究会発表7件、治験12件

2025年 年報

お知らせ

診療科の特徴と実績

当科は、大阪赤十字病院における消化管、肝胆膵疾患の内科診療のすべてを担当し、病床数は約90床、スタッフ数は約20名と、大阪赤十字病院の診療の中核を担っている大きな診療科です。消化管、肝臓、胆膵、抗がん剤治療のいずれの専門領域においても、それぞれ経験の豊富な専門医・指導医が診療にあたるとともに、診療技術の習得や専門医資格の取得をはじめとした若手医師の育成と指導にも全力を注いでいます。地域医療連携を介しての紹介症例の数も非常に多く、上部消化管内視鏡、下部内視鏡、胆膵内視鏡関連検査、腹部超音波検査のいずれも、全国的にも屈指の消化器系検査件数を実践しています。同時に、当科での豊富な臨床実績や貴重な経験を国内外に発信すべく、学会発表や論文発表などの学術活動にも力を注いでおり、一般の臨床病院の域を超え、大学病院レベルの学術活動の実績があるのが大きな特徴となっています。

地域の医療機関の先生方へ

  • 令和7年度
    紹介率 91.6% / 逆紹介率 130.0%

地域の”がん”診療の連携協力体制を発展させることで、最良の”がん”診療を提供し、地域がん診療連携拠点病院としての役割を当科が中心となって最大限に果たすことができるように尽力したいと考えています。また、救急疾患にも最大限に対応し、当院の最新の設備と医療技術を活用した医療の提供に努めてまいります。急性期の診療や診断確定後の定期診療につきましては、ご紹介いただきましたかかりつけ医の先生方にお願いさせていただくことを原則としておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。今後も、”病診”連携、”病病”連携のためのさまざまな研究会や勉強会を企画・開催させていただき、先生方との論議・交流を深めながら緊密な連携の下での最良の医療が提供できるように尽力いたします。

学生・研修医の皆さんへ

当院は大阪市内に位置する中核病院のひとつであり、交通の要所に位置していることから、大阪市内のみならず東大阪市・八尾市・柏原市などの中河内地域、さらには奈良県や三重県の一部もその医療圏に含まれています。このため、地域医療連携を介しての紹介も多く、「common disease」から救急疾患、稀な症例まで、幅広く診療経験を積むことができます。内科、消化管、内視鏡、肝臓、胆膵、化学療法のいずれの領域も専門医・指導医が在籍しており、初期・後期研修では疾患に応じてそれぞれの専門家からの適切な指導や助言を受け、知識と診療技術を習得することができるようになっています。専門研修修了後の進路としては、当院のスタッフとしてさらに臨床経験を積む、大学院に進学する、小さな子供を持つ女性医師の場合には時短勤務で技術と経験を維持し発展する、と様々な勤務形態に柔軟に対応していますので、各人が自分にあったキャリアプランをたてることが可能になっています。診療科としての門戸を広く設けているため、大学医局の枠を超えて働く医師も多く在籍しており、さまざまな出身大学から集まった消化器内科医の活気あふれた環境になっているのが特徴です。 臨床医学を最も重視した消化器内科という領域で、医師としての素養と総合的診療能力を身につけ、未解決な医療・医学分野に果敢にチャレンジしていきたいという希望をもつ皆さんと一緒に働けることを、我々、大阪赤十字病院 消化器内科スタッフ一同、楽しみにしています。

見学は随時受け付けています;
問い合わせ先 人事課研修係 kensyu-2@osaka-med.jrc.or.jp
研修指導責任者 主任部長 丸澤宏之

内視鏡室のご紹介

安心して受けられる内視鏡検査/治療
当院では、胃や腸などの消化器の病気を早期に発見し、適切な治療を行うために、内視鏡検査・治療を行っています。内視鏡とは、先端にカメラがついた細い管を口や肛門から入れ、体の中を詳しく観察できる医療機器です。検査中の痛みや不安を軽減するため、鎮静剤を使用するなど、できるだけ負担の少ない方法で検査を行っています。この消化器疾患の診療において必要不可欠な内視鏡検査・治療を安心して受けていただけるように、内視鏡室では経験豊富なスタッフと最新の内視鏡機器を備え、患者様の安全と快適さを最優先にしています。

充実した設備でより安心・安全に
当院の内視鏡室は最新の設備を備えており、より正確な診断や治療ができるように環境を整えています。特にX線を使った特殊な内視鏡検査や治療を行う部屋を増設したことで、胆管結石、膵癌や胆管癌、腸炎など緊急を要する患者さんへの対応がこれまで以上に迅速にできるようになりました。また、当院の内視鏡機器は5年毎に更新しており、常に最新機種を使用しています。検査中は静脈麻酔による鎮静を行いますが、患者さんの血圧・心電図波形・酸素飽和度も常にモニタリングし、術者や介助する医師・看護師が常に患者さんの状態を把握することができ、安全性に最大限の配慮をしています。

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2025年度に新設した内視鏡室と内視鏡スタッフ

徹底した衛生管理で清潔・安全な検査
内視鏡は使用するたびに専用の機器で丁寧に洗浄・消毒し、徹底的に衛生管理を行っています。また、感染予防のため、定期的に細菌検査を行い、常に清潔な状態を保っています。

  1. 高水準の消毒・管理
    • ガイドラインに準じた高水準消毒を実施。
    • すべての洗浄履歴を一元管理する最新システムを運用。
  2. 感染対策と環境保護の徹底
    • 日本消化器内視鏡学会の推奨する細菌培養検査を実施。
    • 清浄度を担保する取り組みを継続的に実施し、洗浄方法の見直しや改善に努めています。

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スコープ洗浄                           培養検査 洗浄/消毒/保管が適切か評価

患者様へのメッセージ

最新の設備と高度な技術で、快適に内視鏡検査・治療をお受けいただけるよう努めており、「安心・安全」な内視鏡検査と治療をご提供いたします。

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