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血液内科

Department of Hematology

科の特色・紹介

①白血病、悪性リンパ腫等の血液疾患を多く診療していますが、治癒をめざした治療を行なっています。

②急性白血病など緊急を要する症例はいつでも受け入れています。

③造血器腫瘍に対して分子遺伝学的レベルの解析を行うことにより、抗癌剤治療、分子標的療法、放射免疫療法、移植治療といったさまざまな選択肢から適切な治療法選択と、Quality of Lifeを保った治療成績の向上を目指しています。

④新規治療薬の治験を行っています。
2022年6月現在、以下の4件の治験を実施しております。

  • 再発又は難治性AML及び再発又は難治性高リスクMDS患者を対象としたASP7517の安全性、忍容性及び有効性を検討する第1/2相非盲検試験
  • 幹細胞移植非適応の未治療マントル細胞リンパ腫患者を対象としたザヌブルチニブ+リツキシマブ併用療法とB-R併用療法を比較する第Ⅲ相無作為化非盲検多施設共同試験
  • 再発又は難治性の多発性骨髄腫患者を対象としたヒト化GPRC5D×CD3二重特異性抗体talquetamabの第1/2相、first-in-human、非盲検、用量漸増試験
  • 添付文書の適応症患者を対象としたCTL019(市販用の製造時)の安全性及び有効性を評価する第Ⅲb試験

対象疾患

ほとんどの血液疾患に対応可能で、全体でみると、造血器悪性腫瘍(血液がん)が大部分を占めます。

  • 悪性リンパ腫
  • 急性白血病
  • 骨髄異形成症候群
  • 多発性骨髄腫
  • その他(慢性白血病、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、真性多血症など)

診療実績

令和5年度

入院

延患者数 新入院患者数 一日平均患者数 平均在院日数
18,170人 996人 49.6人 16.8日

外来

延患者数 新外来患者数 一日平均患者数
18,698人 581人 77.3人

主要疾患の入院患者数(令和4年)

延べ入院患者数(人) 新規入院患者数(人)
非ホジキンリンパ腫 370 106
急性骨髄性白血病 147 29
多発性骨髄腫 94 21
骨髄異形成症候群 63 21
急性リンパ性白血病 59 11
特発性血小板減少性紫斑病 19 8
成人T細胞白血病リンパ腫 38 3
慢性骨髄性白血病 12 6
再生不良性貧血 17 8
骨髄増殖性腫瘍 18 6
ホジキンリンパ腫 10 5
造血幹細胞移植ドナー 12 12
慢性リンパ性白血病 3 0
その他の疾患 115 66
合計 977 302

幹細胞移植(令和4年)

自家末梢血幹細胞移植 19
血縁者間同種骨髄移植 1
血縁者間同種末梢血幹細胞移植 3
非血縁者間同種骨髄移植 7
非血縁者間同種末梢血幹細胞移植 7
臍帯血移植 3

お知らせ

診療体制と実績

常勤血液内科医10名、(うち日本血液学会認定血液専門医7名、同指導医6名)、病床数67床、無菌室18床と、近畿圏で最大規模の血液内科の一つで、日本血液学会認定施設です。

  • 外来診療
    あらゆる造血器疾患を対象としています。悪性リンパ腫や多発性骨髄腫に対する標準的な化学療法は、感染の危険性が高度でなければ当院の通院治療センターを利用して外来で施行しています。他の疾患においても患者さんのQOL(生活の質)を重視し、できるだけ入院期間は短縮して、外来における抗癌剤治療を取り入れています。
  • 入院診療
    医師、薬剤師、看護師、歯科衛生士、栄養士によるチーム診療を行っています。

地域の医療機関の先生方へ

  • 令和5年度
    紹介率 91.8% / 逆紹介率 140.5%

平素より患者さんをご紹介いただき、ありがとうございます。急性白血病などの緊急を要する患者さんは、随時受け入れております。当初の治療が終わり、病状がある程度安定した患者さんにつきましては、病診連携の観点から先生方に経過観察をお願い申し上げる場合があるかと存じます。その際は、どうぞ宜しくお願いいたします。

診療内容の特徴

入院患者さんの大部分は悪性リンパ腫、急性白血病、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群といった造血器腫瘍であり、治癒をめざして抗癌剤治療、放射線治療、造血幹細胞移植等の積極的な治療を行っています。さらには、本年4月に難治性の血液がんに対する革新的治療であるCAR-T療法に関しキムリア®の提供可能施設に認定されました。

移植治療については、2003年に臍帯血バンクの認定施設、2004年に骨髄バンクの認定施設となっており、骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植のいずれの移植も施行可能です。

また、高齢者にも安全に移植治療ができるように、抗癌剤による前処置を軽減した「ミニ移植」も行っています。2008年から2020年までに当科で施行した造血幹細胞移植数を以下にお示しします。

2021年までの移植数(血液内科).jpg

トピックス

  • CAR-T療法を行っています

CAR-T療法とは、患者さん自身のT細胞(白血球の一種、免疫細胞として働く)を取り出してがん細胞を攻撃できるようCAR(キメラ抗原受容体)遺伝子の導入を行い、患者さんに戻すという新しい細胞免疫療法です。従来の化学療法に難治性あるいは抵抗性となった血液がんに対して有効性が認められており、注目されています。当院は2022年4月にCAR-T療法(キムリア®)の提供可能施設に認定され、当科でキムリア治療を開始しました。

  • CAR-T療法(キムリア®)の適応となる症例

①再発又は難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL):自家移植の適応とならない又は自家移植後に再発した患者のうち以下のいずれかの場合

 ・初発の患者では化学療法を2回以上、再発の患者では再発後に化学療法を1回以上施行し、化学療法により完全奏効が得られなかった又は完全奏効
  が得られたが再発した場合

 ・濾胞性リンパ腫が形質転換した患者では通算2回以上の化学療法を施行し、形質転換後には化学療法を1回以上施行したが、形質転換後の化学療法
  により完全奏効が得られなかった又は完全奏効が得られたが再発した場合

②再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病:25歳以下の年齢で以下のいずれかの場合

 ・初発の患者では標準的な化学療法を2回以上施行したが寛解が得られない場合

 ・再発の患者では化学療法を1回以上施行したが寛解が得られない場合

 ・同種造血幹細胞移植の適応とならない又は同種造血幹細胞移植後に再発した場合

末梢血幹細胞など凍結細胞の廃棄のお知らせ

当院で末梢血幹細胞もしくはリンパ球採取をした皆様へ

当院の輸血部ではディープフリーザー(超低温冷凍庫 -80)で末梢血幹細胞やリンパ球を凍結保存しています。血液内科と輸血部での検討、および他病院の幹細胞保存、廃棄の対応などから、保存期間5年を超える凍結細胞の品質を担保することは困難であると考えております。また昨今の症例数の増加に伴い、保存場所も不足してきております。

以上の理由から

① 治療対象となる患者様の病状のため移植の適応がなくなったり、移植を受けられる予定であった患者様がお亡くなりになられた場合

② 移植の対象となる疾患に対しての通院が終了となった場合

③ 患者様が通院中であっても採取後5年経過した場合

に凍結細胞を廃棄させていただきます。

採取後5年経過して当院通院中の方につきましては、主治医より個別に連絡させていただきます。誠に勝手ながら、当院への通院が終了されている方は本通知を個別のお知らせに代えさせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

何かご不明の点がございましたら当院へご連絡ください。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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