呼吸器内科

当科について

科の特色・紹介

呼吸器内科は部長、副部長をはじめ9名のスタッフおよび若干名の専攻医で、多様な呼吸器疾患の診療にあたっています。 全スタッフが呼吸器疾患全般の診療に携わるとともに、個々のスタッフがそれぞれ専門とする領域を有し、各々の領域の診療レベルの向上に努めています。

呼吸器疾患は、様々な合併症や基礎疾患を有することが多く、 また膠原病のような全身疾患の一部分症として呼吸器病変が生じることも少なくありません。 したがって、呼吸器疾患の診療には他の多くの診療科や微生物検査室、呼吸機能検査室、薬剤部、リハビリテーション科、 呼吸器疾患ケアを専門とする看護師など各部門との協力が不可欠で、当科では常に緊密な連携を心掛けています。

呼吸器疾患は、間質性肺炎や慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などによる呼吸不全のように迅速な処置を要する極めて経過の早いものから、 気管支拡張症、非結核性抗酸菌症などのように甚だ緩やかな進行を示す病態まで様々です。 当科としては、重症の急性疾患に対して入院治療を迅速的確に行うとともに、在宅医療の可能な疾患については診断と治療法の確定のための短期入院の後、 なるべく早く外来通院に移行することを旨にしています。

対象疾患・診療実績

対象疾患

  1. 腫瘍性疾患
  2. 肺がん、良性肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍、胸膜中皮腫など
  3. 呼吸器感染症
  4. 肺炎、肺化膿症、急性膿胸、慢性膿胸、肺結核、非結核性抗酸菌症、肺真菌症(肺アスペルギルス症、肺クリプトコッカス症など)、感冒・上気道炎、インフルエンザ、急性気管支炎、慢性気管支炎、慢性細気管支炎、気管支拡張症、肺吸虫症など
  5. 気管支喘息、肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  6. びまん性肺疾患
  7. 間質性肺炎、肺線維症、過敏性肺炎、塵肺、サルコイドーシスなど
  8. 胸膜疾患
  9. 気胸、胸膜炎
  10. 急性呼吸不全、慢性呼吸不全(ICU や救急部の協力を得て対応)
  11. 血痰、喀血
  12. 睡眠時無呼吸症候群

診療実績

肺がんに関しては、毎年新たに約280例の診療を行っており、大阪府下の病院でも非常に多い症例数で、呼吸器外科、放射線科との連携を密に、症例毎に治療法の検討を行っています。また、肺炎をはじめ呼吸器感染症全般の診療にも力を入れていますが、とくに難治性感染症である非結核性抗酸菌症(近年とくに中高年女性に増加傾向)や肺真菌症の治療にも、積極的に取り組んでいます。
 気管支喘息では、毎日の治療や生活のコントロールが重要であるため、必要に応じて短期の教育入院も行っており、月1 回呼吸器外来で行う喘息教室と合わせて治療効果の向上に役立てています。
 更に、難治性気管支喘息に対して気管支サーモプラスティ(bronchial thermoplasty:BT)も開始しました。
 また、2017年4月より睡眠時無呼吸症候群の診断・治療のための診療体制も整備しました。
 慢性呼吸不全に対しては、在宅酸素療法を積極的に導入して在宅医療に努めており、現時点で約百数十名の方々が続けておられます。当科では、以上の疾患をはじめ主要な呼吸器疾患の各々に対して診療プロトコールを作成して、治療の標準化と診療レベルの向上に努めています。

お知らせ・その他

『喘息(ぜんそく)・COPD教室』について

呼吸器内科と薬剤部の共催で、患者さんとそのご家族を対象に、毎月第3木曜日の15時から16時に、呼吸器内科・歯科口腔外科外来で行っています。呼吸器内科医師と歯科衛生士・薬剤師が隔月で担当し、2 ヶ月コースになっています。吸入療法を中心に、喘息及びCOPD(慢性閉塞性肺疾患)治療の具体的な方法や日常生活の留意点について分かりやすい説明と指導を心掛けています。予約は不要です。お気軽にご参加ください。開催日時などの詳細は、呼吸器内科外来にお尋ねください。

喘息・COPD専門外来について

当科の全ての医師が気管支喘息の診療にあたっていますが、月・金曜日の吉村副部長、月・水曜日の森田医師の喘息専門外来では、難治喘息の診療にあたるとともに、喘息教室への参加と合わせて生活習慣や治療上の指導も行っています。

禁煙外来について

毎週木曜日の午後から、吉村副部長が禁煙の指導並びに治療を行なっています。

(医師対象)『上本町呼吸器セミナー』について

6月と11月の年2回、呼吸器疾患に関する病診連携の会として開催しています。毎回テーマを設定し、関連の講演1~2 題と症例検討を行っています。
 参加費500円です。本セミナーは、医師会生涯教育講座(3単位)の認定を受けています。参加は自由ですので、関心をお持ちの先生方のご参加をお待ちしています。今後の開催予定につきましては、当科の西坂までお問い合わせください。

特殊医療機器について

内視鏡センター内の気管支鏡検査室には、Cアーム付きX線TV透視台が設置され、気管支鏡検査や経気管支肺生検に使用されています。従来のTV透視台に比べて、一層的確に検査が行えるようになりました。
 また、症例に応じて超音波気管支鏡や細経気管支鏡も活用し、診断確定率を上げるように努めています。