小児科
Department of Pediatrics
科の特色・紹介
いつでも、どんな小児疾患にも対応
1. 一般診療(感染症、急性疾患)
2. 専門診療(専門外来: アレルギー、リウマチ、血液・がん、腎臓、心臓、神経、内分泌・代謝、未熟児)
3. 救急(24時間、365日:1次~3次、救急科とともに)
4. NICU/GCU(新生児・未熟児科とともに)
5. 障害児医療(大手前整肢学園とともに)
6. 重症小児医療(ICUとともに)
7. 境界領域医療(小児外科、脳神経外科、整形外科、形成外科等とともに)
8. 移行期医療(15歳以上患者さんへの小児医療継続)
高度小児医療
1. 日本小児科学会認定研修支援施設
2. 日本専門医機構認定小児科基幹施設
3. 地域周産期母子医療センター
4. 日本小児科学会認定地域小児科センター(救急+NICU型)
5. 臓器別専門医療(アレルギー、血液・がん、神経、リウマチ、腎臓、心臓、内分泌・代謝)
6. 重症小児医療(心肺停止、急性呼吸不全、痙攣重積、急性腎不全、急性心不全、多臓器不全、DICなど)
7. 京都大学医学部学生の臨床実習施設
8. 大阪府アレルギー疾患医療拠点病院
9. 大阪府難病診療連携拠点病院
10.近畿ブロック小児がん連携病院
小児病棟
1. 小児病棟:54床[小児科51床、小児外科系3床(個室15床、陰圧隔離病室2床、陽圧準無菌室6床)]
2. 新生児・未熟児:12床[NICU6床、GCU6床]
3. 整肢学園:60床
対象疾患
1.一般診療
①呼吸器疾患(肺炎、気管支炎、クループ、扁桃炎など)
②消化器疾患(胃腸炎など)
③感染症疾患、川崎病、不明熱など
2.専門診療
①アレルギー疾患(気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎)
②リウマチ・免疫疾患(JIA、SLE、アレルギー性紫斑病、潰瘍性大腸炎、周期性発熱、免疫不全など)
③血液・腫瘍疾患(白血病、リンパ腫、ITP、貧血、固形腫瘍など)
④神経疾患(てんかん、発達障害、遺伝・染色体性神経疾患、脳性麻痺など)
⑤循環器疾患(先天性心疾患、不整脈、川崎病、ODなど)
⑥腎臓疾患(腎炎・ネフローゼ症候群、水腎症、尿路奇形など)
⑦内分泌・代謝疾患(低身長、甲状腺疾患、思春期早発、糖尿病など)
⑧新生児・未熟児疾患
⑨その他:消化器疾患、呼吸器疾患などにも対応
3.救急疾患
①呼吸困難(喘息、クループ、異物、肺炎、気胸など)
②痙攣疾患(熱性けいれん、てんかん、髄膜炎、脳症など)
③腹部疾患(腸重積、イレウス、虫垂炎など)
④その他
救急疾患について
4.重症心身障害児など
附属の大手前整肢学園が窓口になっています。
5.重症疾患
集中治療部医・小児外科医と協力してICUで呼吸管理、低体温療法、血液透析、血漿交換などの集中治療を行っています。心肺停止、痙攣重積、呼吸不全、腎不全、心不全などの重症患者を受け入れています。
6.境界領域医療(小児外科、脳外科、整形外科、形成外科等とともに)
内科疾患以外の境界領域にも、必要な患者さんには小児科医として関っています。
7.移行期医療(15歳以上の患者さんへも)
小児期に発症した疾患を持った患者さんが、15歳以上になった時に、うまく成人科に移行できにくい場合は、しばらく小児科医が診療しています。
診療実績
令和3年度
- 入院
延患者数 | 新入院患者数 | 1日平均患者数 | 平均在院日数 |
---|---|---|---|
14,248人 | 2,056人 | 39.0人 | 6.2日 |
- 外来
延患者数 | 新外来患者数 | 1日平均患者数 |
---|---|---|
14,135人 | 1,953人 | 58.4人 |
- ICD-10分類による疾患別症例数(令和3年度)
1 | (A - B) | 感染症(溶連菌感染症、ロタウイルス腸炎、麻疹なふど) | 118人 |
2 | (C) | 新生物・血液疾患(白血病・悪性リンパ腫) | 43人 |
3 | (D) | 血液疾患(ITP、再生不良性貧血など) | 14人 |
4 | (E) | 内分泌、代謝疾患(低身長、脱水症、慢性甲状腺炎など) | 83人 |
5 | (F) | 精神および行動の障害(摂食障害など) | 14人 |
6 | (G) | 神経系の疾患(細菌性髄膜炎、無菌性髄膜炎、てんかん、脳症など) | 25人 |
7 | (H) | 眼疾患、耳疾患(中耳炎、顔面神経麻痺など) | 6人 |
8 | (I) | 循環器疾患(不整脈、心不全、心筋炎など) | 5人 |
9 | (J) | 呼吸器疾患(クレープ、扁桃炎、肺炎、細気管支炎、気管支喘息) | 344人 |
10 | (K) | 消化器疾患(口内炎、虫垂炎、肺機能障害、胆管拡張症など) | 45人 |
11 | (L) | 皮膚疾患(アトピー性皮膚炎、多形成紅斑など) | 36人 |
12 | (M) | 筋骨格筋疾患(川崎病、膠原病など) | 75人 |
13 | (N) | 尿路生殖器疾患(腎盂腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ症候群など) | 65人 |
14 | (P) | 周産期に発生した病態(新生児無呼吸、RDS、低出生体重児など) | 199人 |
15 | (Q) | 先天奇形、染色体異常(先天性心疾患、水腎症、21トリソミーなど) | 10人 |
16 | (R) | 症状、徴候(熱性痙攣、痙攣重積など) | 119人 |
17 | (S - T) | 損傷、中毒など(異物誤飲、アナフィラキシーなど) | 283人 |
18 | (V - Z) | その他 | 65人 |
- 退院患者の推移
年 | 計 |
---|---|
平成28年 | 2,454 |
平成29年 | 2,379 |
平成30年 | 2,459 |
令和元年 | 2,383 |
令和2年 | 1,407 |
令和3年度 | 1,549 |
お知らせ
地域の医療機関の先生方へ
- 令和3年度
紹介率 83.6% / 逆紹介率 80.9%
患者さんのご紹介
原則、いつでも、どんな患者さんにも対応いたします。
緊急を要する患者さんのご紹介は、お電話をいただければ対応いたします。
平成27年度から、「小児科HOTライン」を設けました。
交換手を介さず、直接、小児科医につながります。
ご紹介の実際
(1)当日のご紹介
①平日の診療日は、小児科HOTライン(電話番号:06-6774-5123)にお掛けください。
午前:園長、部長または医長(住本・葭井・藤野・竹川)
午後:時間外担当医
紹介状のコピーを、地域医療連携室にFAXで送信してください(FAX番号 06-6774-5126)
②夜間や休診日は、当院代表(電話番号:06-6774-5111)にお掛けいただき、小児科担当医 を呼び出すようご依頼ください。
①・②の場合とも、患者さんに紹介状を持参して来院するようご案内ください。
(2)事前のご紹介
午前の臓器別担当医に、地域医療連携室を通じてお願いします。
(担当医が不明な場合は、月曜日の部長外来をご紹介ください)
【専門外来】
月 | 初診・紹介 | 神経 | アレルギー |
火 | アレルギー | 内分泌・代謝 | |
水 | アレルギー・リウマチ | 心臓 | |
木 | アレルギー | 神経 | 腎臓 |
金 | 血液・がん | アレルギー | 重心 |
小児科勉強会(クリニカルカンファレンス)のご案内
昭和60年より月1回、ご紹介いただいた近隣の先生を対象として、小児科勉強会を開催しています。
毎回約30人の先生方にご来院いただき、できるだけ顔が見える双方向の交流を目的としています。
毎月第4木曜日の15時00分~16時00分に開催しています。テーマはその都度、ダイレクトメールで送らせていただいております。お気軽にご参加ください。
ご参加ご希望の先生がおられましたら、部長の藤野にご連絡ください。
なお、令和3年度からはWebとのハイブリッド講演を行っています。
【最近のテーマ】
回数 | 開催月 | テーマ |
324 | 令和4年1月 | 小児結核とBCG接種 |
325 | 令和4年3月 | 小児の救急診療と最新の動向 |
326 | 令和4年4月 |
JMIP(外国人患者受入れ医療機関認証制度)認証と当院での取り組みについて ~重症対応が必要であった訪日外国人旅行者3症例の検討~ |
327 | 令和4年5月 | オミクロン株出現後の当院における小児COVID-19への対応 |
328 | 令和4年6月 | アナフィラキシーに関して~当院の過去5年間のデータを振り返りながら~ |
329 | 令和4年9月 | 虫垂炎診断におけるPediatric Appendicitis Scoreの有用性についての検討 |
330 | 令和4年10月 | 当院での腸重積症例85例の検討 |
331 | 令和4年11月 | 当院における過去5年間の髄膜炎症例についての検討 |