産婦人科
当科について
科の特色・紹介
1.婦人科 | |
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地域がん診療連携拠点病院として、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどの悪性腫瘍治療に積極的に取り組んでいます。日本婦人科腫瘍学会指定修練施設でもあります。毎年約80人の新たながんの方の治療を行っています。悪性腫瘍の治療は手術療法、化学療法(抗がん剤治療)、放射線療法などを組み合わせた集学的治療法を積極的に行っており、毎週の骨盤腔担当放射線科医および婦人科病理担当病理医を交えたカンファランスに基づいて治療方針を決定しています。化学療法は、入院を必要とするもの以外は原則として外来に設置された通院治療センターで行っています。初期の子宮体がんに対しては、積極的に腹腔鏡手術を行っております。 子宮筋腫、卵巣嚢種、子宮内膜症などの良性疾患に対する治療法は手術療法のみならず、経過観察の可否、薬物治療などの他の可能な治療法や、また手術でもその方法に複数の選択肢(腹式、腟式、腹腔鏡下、子宮鏡下)がある時はそれらを検討して提示し、患者さんに納得いただいて選択します。子宮筋腫に対する治療法のうち、手術治療法は子宮全摘と筋腫核出の二種類に大別されます。挙児希望のある方以外、真の意味での根治的治療は子宮全摘であることを理解していただいた上で、患者さんに納得いただけるまで、十分に時間をかけて説明いたします。最近は身体的負担がより少ない内視鏡下の手術が増加しており、近年、多くの良性疾患に対しては腹腔鏡下手術・子宮鏡下手術を選択しております。短時間の腹腔鏡手術は腰椎麻酔下吊り上げ法を用いており、術後1~3日での早期退院が可能です。この術式は他院ではほとんど行われておりません。 不妊症治療など生殖医学領域に関しては、一般不妊治療は行いますが、体外受精などのART(生殖補助医療)は行っておりません。 更年期などいわゆる女性医学の領域ではホルモン欠落症状、骨粗鬆症、骨盤性器脱(子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤)など女性の諸症状の予防・改善を通じ、女性のQOL(生活の質)の向上に資することを目指しています。 日本女性医学学会認定研修施設でもあります。 |
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2.産科 | |
大阪府の地域周産期母子医療センターとして、各種合併症を有する妊婦、ハイリスク妊娠・分娩でも、当院各科専門医との共同管理下で、妊婦健診から分娩までトータルに管理します。日本周産期・新生児医学会の周産期専門医研修施設でもあります。また、OGCS(大阪産婦人科診療相互援助システム)受け入れ施設で、ハイリスク分娩には新生児に対してNICU 担当医がバックアップします。いわゆる未熟児が出生しても、直ちに新生児医療への対応が可能です。 |
対象疾患・診療実績
対象疾患
(ア) | 婦人科領域 |
子宮内膜症、炎症性疾患、骨盤弛緩症(子宮脱/下垂、膀胱瘤、直腸瘤)、良性腫瘍(子宮筋腫、卵巣嚢種など)はもとより子宮がん、卵巣がんなどの悪性腫瘍に至るまであらゆる症例に対応しておりますが、特に腫瘍(良性、悪性)に力を入れています。 近年は、良性腫瘍の手術療法は、患者さんの負担がより少ない腹腔鏡や子宮鏡下の手術(いわゆる内視鏡下手術)が多くを占めるようになっています。 |
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(イ) | 産科領域 |
総合病院の利点を活かし、合併症を有する妊婦さんでも受け入れ可能です。異常新生児に対しては、周産期専門の小児科医が常時待機して対処します。 |
診療実績
手術総数: | 約700例/年 |
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新規悪性腫瘍治療症例: | 約80例/年 |
年間化学療法: | 約500クール(平成23 年以前治療開始症例も含む) |
※薬剤の種類によっては、通院による化学療法も可能です。 | |
年間分娩数: | 約750例 |
年間母体搬送受入件数: | 約60件 |
お知らせ・その他
分娩のお申し込みについて
当院での分娩ご希望の方は、産婦人科外来を受診してください。なお、定員になり次第、締め切らせていただきます。お電話での分娩予約は、いたしておりません。
※実際のご予約状況とホームページでのご予約状況には、タイムラグが発生する場合がございます。分娩予約に関する空き状況につきましては、直接お電話にてご確認ください。お電話は15:00~16:30までにお願いいたします。
分娩予約状況
2019年 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
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× | × | × | × | × | 〇 | 〇 |
〇・・・予約枠あり ×・・・予約枠なし
△・・・残りわずか(必ずお電話でお問いあわせください。)
平成31年1月30日現在
産科入院のご案内について
(ア) | 分娩後入院期間 |
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分娩後入院期間は約4日です。帝王切開の場合は、分娩後約7日です。 | |
(イ) | 入院病室・入院料金について |
時間内 | 時間外 | 休日・深夜 | |
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分娩料 | 100,000円(非課税) | 110,000円(非課税) | 120,000円(非課税) |
入院料(母体看護料) | 1日につき20,520円(非課税) | ||
新生児介護料 | 1日につき6,300円(非課税) | ||
新生児聴覚検査料 (平成29年12月1日より実施) |
7,000円(非課税) | ||
その他(材料費等) | 116,460円(非課税) | ||
産科医療保障制度掛金 | 16,000円(非課税) | ||
個室料 | 1日につき15,000円(非課税) |
寝衣、タオル、バスタオル、ティッシュペーパー、ドライヤー、産後ナプキン、赤ちゃんの衣類、温度計、赤ちゃんの体重計 |
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(ウ) | 付き添いは不要です。 |
入院中は助産師、看護師がお世話をいたします。 | |
(エ) | 分娩について |
LDR(陣痛・分娩室)へ入室してから、お産の2 時間まではご家族の方も入室していただけます。ただし、赤ちゃんがお生まれになられる時は、夫のみ立会い分娩ができます。 | |
(オ) | 母児同室について |
母乳育児推進と育児技術の習得のため、出産当日か翌日より母児同室とし頻回授乳をしています(開始時期は母児の状態により遅れることもあります)。 母乳確立、育児技術の習得はお部屋でスタッフがお手伝いさせていただきます。 | |
(カ) | 母乳について |
頻回に授乳することにより乳房に刺激が加わり、お乳を出すホルモンが分泌され、乳腺の開通も良くなります。 | |
(キ) | 面会について |
(ク) | 保健指導について |
保健指導(沐浴・退院)は助産師・看護師が行います。 | |
(ケ) | 早期産などの対応について |
NICUを併設しておりますので、早期産・低出生体重児・治療を必要とする赤ちゃんへの対応が可能です。 | |
(コ) | 証明書について |
(サ) | 盗難防止について |
入院の際、貴重品、多額の現金などは持たないようにしてください。また、貴重品ロッカーをご利用ください。 | |
(シ) | 2週間健診について |
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(ス) | 聴覚検査自動ABRについて |
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