消化器外科
Department of Gastrointestinal Surgery
科の特色・紹介
当院は、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本胃癌学会認定施設(A)、日本食道学会食道外科、日本肝胆膵外科学会高度技能(A)認定施設です。
地域がん診療連携拠点病院の役割を担うべく、消化器 ( 食道、胃、小腸、大腸、肝臓、膵臓、胆道 )のがんの手術を中心に行っています。
2024年より診療レベルの向上と紹介窓口の一本化のため、食道がん診療センター、肝胆膵がんセンターを開設しました。
大阪赤十字病院 消化器外科では、「手術支援ロボット da Vinci(ダヴィンチ)の最新鋭機Xiを用いた手術(食道がん・胃がん・直腸がん)」を保険診療で受けられます!
内視鏡手術支援ロボット(手術支援ロボットともいいます)とは、従来人間の手で直線的な機器を操って施行していた内視鏡手術(胸腔鏡手術・腹腔鏡手術)に対し、関節機能などを有したロボットをコンピューター制御下に操作する事により精密・精細に手術を行なえるようにするために開発された医療機器です。根治性(がんの治せ具合)と機能温存(生活の質の担保)というトレードオフの関係にある命題を両立でき、手術中の出血量が少ない、手術後の回復が早い、などの利点も考えられます。
大阪赤十字病院消化器外科では、ロボット支援下手術の経験が豊富な指導者である金谷誠一郎部長(食道・胃)と野村明成副部長(直腸)の指導下に、2024年6月現在で807件のロボット支援下根治手術(食道113、胃137、膵臓26、鼠径ヘルニア34、結腸103、直腸362、肝臓32)を行ってまいりました。食道・胃・直腸・結腸の4領域ともに指導者(プロクター)がおり執刀ライセンスを発行できる数少ない病院のひとつです。2022年6月時点で、食道癌、胃癌、結腸癌、直腸癌、膵腫瘍(膵体尾部切除)に対して、保険適応下でのロボット支援下手術が可能です。2021年3月より鼠経ヘルニアに対しても、ロボット支援下手術を自由診療で行っています。また、2022年からロボット支援下肝切除術が保険適用になり、当院も導入予定となっています。
当院で使用している最新鋭の内視鏡手術支援ロボット(da Vinci Xi)については、当院ホームページも御参照ください。
手術支援ロボット da Vinci(ダヴィンチ)ホームページ 【https://www.osaka-med.jrc.or.jp/aboutus/davinci.html】
対象疾患
- 胃がん
- 食道がん
- 大腸がん
- 直腸がん
- 肝がん
- 転移性肝がん
- 胆嚢・胆管がん
- 膵がん・膵NET
- 膵IPMN
- 各臓器の良性腫瘍・GIST
- 胆石症
- ヘルニア
- 消化管出血・穿孔
- イレウス
- 虫垂炎など
診療実績
2023年度
入院
延患者数 | 新入院患者数 | 一日平均患者数 | 平均在院日数 |
---|---|---|---|
20,354人 | 1,549人 | 55.6人 | 12.3日 |
外来
延患者数 | 新外来患者数 | 一日平均患者数 |
---|---|---|
21,042人 | 464人 | 87.0人 |
治療実績・手術実績(2023年)
食道がん切除術 | 37(37) |
---|---|
幽門側胃切除術(幽門保存切除術を含む) | 52(52) |
胃全摘術(噴門側胃切除術を含む) | 29(29) |
結腸切除術 | 133(127) |
直腸前方切除術 | 97(96) |
直腸切断術 | 14(12) |
肝切除術(葉切除以上) | 8(2) |
肝切除術(区域・亜区域切除術) | 14(11) |
肝切除術(上記以外) | 25(24) |
膵頭十二指腸切除術 | 27(0) |
膵体尾部切除術(胃がん手術に伴うものは除く) | 15(12) |
膵切除術(その他) | 0(0) |
胆嚢摘出術 | 163(163) |
脾摘術 | 4(4) |
虫垂切除術 | 88(87) |
ヘルニア手術(小児を除く) | 189(160) |
良性肛門疾患に関する手術 | 7(6) |
( )は、うち低浸潤手術(腹腔鏡あるいはロボット手術)
上部消化管外科について
上部消化管外科について下部消化管外科について
下部消化管外科について肝胆膵外科について
肝胆膵外科について癌治療長期成績(2013-2017)
お知らせ
地域の医療機関の先生方へ
- 令和5年度
紹介率 96.4% / 逆紹介率 214.5%
先生方には平素より大変お世話になっております。地域がん診療連携拠点病院として、がん診療を中心としつつ、赤十字病院としての基本使命を大切に、緊急手術体制のさらなる充実を計っていこうと考えています。よろしくお願い申し上げます。
学会発表・論文等
学会発表 発表件数 | ||
---|---|---|
国際学会 | 国内学会、ほか | |
2017 | 13 | 54 |
2018 | 6 | 60 |
2019 | 20 | 55 |
2020 | 9 | 41 |
2021 | 4 | 65 |
2022 | 8 | 77 |
2023 | 10 | 94 |