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臨床検査科

Department of Clinical Laboratory

科の特色・紹介

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当科は2018年にISO 15189の認定を受けました。ISO 15189は臨床検査室の国際規格であり、検査が正しく行われるための仕組み(マネジメントシステム)と技術・能力が国際的な基準を満たしていることを証明するものです。当規格に準拠し、信頼される精度の高い検査結果を迅速に臨床へ提供できるよう努めています。

<臨床検査科部 将来構想>
現代の医療において、その診断・治療の各場面で臨床検査は不可欠の存在となっている。一方、検査業務やAIの目覚ましい進歩がみられる中で、人が行う臨床検査を担う場として、臨床検査科部では以下の目標を掲げています。

  • 臨床検査技師の新たな価値の創造
  • 臨床検査技師の教育体制の確立
  • 刻々と変化する臨床要望に柔軟に対応できる体制の構築
  • 安心できる検査の質の確保

    <品質目標>
  • 国際規格を遵守し、迅速かつ正確な検査サービスを利用者に提供する
  • 最新の臨床検査を提供するため、継続的な教育や検査情報の収集に努める
  • 利用者のフィードバックをマネジメントレビューに反映させ、品質向上を図る
活動リスト

組織構成

臨床検査技師は、臨床検査科部の他に輸血部および病理診断科部に配属し、技師長、課長、係長、主任を含む総勢65名の臨床検査技師と2名の看護師が活躍しています。

[臨床検査科部]
第一検体検査課(生化学的検査係、免疫学的検査係、血液学的検査係)
第二検体検査課(検査情報管理係、微生物学的検査係、一般検査係)
第一生理検査課(心肺機能検査係、神経生理検査係、採血・患者サービス係)
第二生理検査課(心血管超音波検査係、腹部体表臓器超音波検査係)

[輸血部]
輸血管理課(輸血係)

[病理診断科部]
病理課(剖検係、病理組織係、細胞係)

臨床検査科部 技師長 佐藤 信浩
 第一・第二検体検査課長 市村 佳彦
 第一・第二生理検査課長 三原 康弘
輸血部 輸血管理課長 岡 一彦
病理診断科部 病理課長 内堀 隆敏

チーム医療

刻々と変化する臨床要望に柔軟に対応するため、積極的にチーム医療に参画できる体制の構築を目指しています。
①血管診療支援 ②超音波診断装置マネジメント ③POCT管理 ④遺伝子関連検査 ⑤術中モニタリング ⑥感染対策 ⑦救急医療 ⑧ハートチーム ⑨CAR-T療法 ⑩病棟担当技師の配置 他

育成プログラム

新規採用者を対象に、1年間の初期研修ローテートを実施しています。限られた期間中に幅広い領域の臨床検査業務を経験することで、知識を体得する能力、コミュニケーション力、ホスピタリティ力を高め、刻々と変化する医療環境に柔軟に対応できる医療人の育成に努めています。

認定資格

超音波検査士(消化器) 7名 一級臨床検査士(血液学) 1名
超音波検査士(循環器)            7名 二級臨床検査士(循環生理学) 2名
超音波検査士(体表臓器) 3名 二級臨床検査士(呼吸生理学) 1名
超音波検査士(血管) 2名 二級臨床検査士(神経生理学) 1名
JHRS認定心電図専門士 3名 植込み型心臓デバイス認定士 1名
心電図検定1級 4名 日本乳がん検診精度管理中央機構超音波技術資格 1名
心電図検定2級 3名 緊急臨床検査士 3名
認定血液検査技師 5名 二級臨床検査士(臨床化学) 1名
認定骨髄検査技師 1名 二級臨床検査士(血液学) 8名
認定一般検査技師 2名 二級臨床検査士(免疫血清学) 2名
日本サイトメトリー技術者 2名 二級臨床検査士(微生物) 5名
認定臨床微生物検査技師 2名 国際細胞検査士 3名
感染制御認定微生物検査技師 1名 細胞検査士 13名
認定輸血検査技師 4名 二級臨床検査士(病理学) 4名
細胞治療認定管理師 3名 認定病理検査技師 3名
I&A視察員 2名 電子顕微鏡一級技士 1名
日本糖尿病療養指導士 3名 バイオインフォマティクス技術者 3名
遺伝子分析科学認定士初級 2名 日本DMAT隊員 1名

救護・救援活動

近年、赤十字の国際救援・国内救護の現場において、臨床検査の需要が増大しています。大阪赤十字病院が保有する国内型緊急対応ユニットでは、手術室や入院設備を備えた病院レベルの医療が提供されるようになり、臨床検査部門では超音波検査や各種検体検査に加えて、輸血関連検査も行っています。災害の現場においても良質な臨床検査データの提供と安全な輸血療法を実施するために、赤十字救護員として9名の技師が登録されています。

業務内容

日常業務の範囲は検体検査(血液学的検査、生化学的検査、免疫学的検査、微生物学的検査、一般検査)、生理検査(心電図、聴力、呼吸機能、超音波検査など)および採血業務に加え、乳腺外科外来の超音波検査や耳鼻咽喉科外来の聴力検査などを行っています。

臨床検査の精度について、日常の厳格な精度管理に加え日本医師会および日本臨床衛生検査技師会等の外部精度管理調査に毎年参加しています。また、大阪府臨床検査技師会臨床検査データ標準化事業やJANIS(厚生労働省院内感染対策サーベイランス事業)にも参加しており、精度の維持と更なる向上に努めています。

全診療科における各種疾患の診断・治療方針の決定・治療効果の判定に有用な臨床検査データを、正確かつ迅速に医療現場に報告するよう努めています。

診療実績

令和4年度

  • 一般検査 103,037件
  • 微生物学的検査 169,854件
  • 生化学的検査 3,820,590件
  • 免疫学的検査 207,505件
  • 血液学的検査 523,980件
  • 生理機能検査 64,092件
  • 輸血検査 23,393件
  • 病理検査
     組織診 10,912件 
      ブロック数 29,266件
      術中組織診断 409件
      細胞診 8,599件
      剖検数 7件
  • 院外検査件数 86,858件

お知らせ

残余検体について

臨床検査を終了した残余検体の使用についてのお願い

地域の医療機関の先生方へ

当科はISO 15189の認定施設であり、今後も臨床検査精度の維持と向上に努めてまいります。また、医療・介護の需要が増大する2025年に向け多職種連携医療が推進される中、従来の慣習から脱却し、患者に寄り添い、積極的にチーム医療へ参画することで医療環境の変化に乗り遅れない技師の育成に取り組んでいます。

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