教育の特徴
Educational system
新人教育
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新人教育体制

各部署に教育担当者、実地指導者、チューターを配置し、個々の成長過程に応じて計画的に支援します。
DPNS(ディパートナーシップナーシングシステム)をとっており、日々のケアの中で先輩看護師から学ぶことができます。

- チューター
- チューターは仕事の仕方、学習の仕方等、新人看護職員の相談相手となって支えます
- 実地指導者
- 実地指導者は看護技術の習得や患者との関わりの場面で、個人個人のニーズに合わせ、指導を行います
- 教育担当者
- 教育担当者は新人看護職員のニーズに合わせ、すべてのスタッフが効果的に指導できるように教育プランを立てます
- 部署の全スタッフ
- 部署の全スタッフが協力して新人看護職員を支援します

- 新人看護師
循環器科・泌尿器科病棟勤務 Tさん
(2022年入職) - 糖尿病の家族のために看護師になればなにか役に立てるのではと思い看護師を目指しました。九州豪雨災害のボランティア活動に参加した経験から、困難な時こそ助け合いが大切であると感じ、災害救護で活躍している大阪赤十字病院を選びました。このコロナ禍で家族と面会もできない中で、手術を目前にして不安や孤独感を抱える患者さんも多くいます。患者さんが一番辛いときに一番近くにいる看護師として、優しさと心のこもった看護を提供して、患者さんの心の拠り所になるような看護師でありたいと思っています。

- チューター
循環器科・泌尿器科病棟勤務 Kさん
(2020年入職) - 新人看護師と積極的に話をする機会を作り、困っていることなどを聞き取り一緒に解決していきます。自分も新人の時にしんどかったことを伝え、共感しながらアドバイスするようにしています。振り返りの際には必ずポジティブフィードバックを行い、新人が自分で成長していると実感できるように伝えています。病棟には、がん患者さんが多く入院されていて、最後は自宅に帰りたいとおっしゃる方も多くいらっしゃいます。できることを精一杯実現してあげることが、寄り添う看護につながっていると感じます。そんなことも伝えていけたらと思っています。

- 実地指導者
循環器病等勤務 Tさん
(2017年入職) - 新人さんが一人前の看護師になれるように計画的に指導する役割を担っています。心が疲れていないか、しんどくなっていないか、オフ日もしっかり休めているかなどを折に触れて話をするようにしています。ストレスがしっかり発散できているかが、看護師を続けていく上でとても重要です。自己管理だけではまかなえない部分をサポートしていきます。新人さんに伝えることは、自分のやりがいや目標をもっていてほしいということ。そうすれば看護がどんどん楽しくなっていきます。

- 看護係長
循環器科・泌尿器科病棟勤務 Kさん - 私たちが全力でサポートしていきます。 看護係長として、業務を通して適切な看護が提供できるよう、スタッフの指導や支援を行っています。新人教育に関しては、教育担当者として部署全体で新人育成ができるよう、育成計画を立案・実施・評価しています。自分本位ではなく、人を思いやる気持ちを持てることが基本ですが、新人看護師それぞれの個別性を大切にしながら得意なところを伸ばせるように心がけています。入職直後にリアリティショックに打ちのめされることがあるかもしれませんが、大丈夫です。私たちが全力でサポートしていきますから、安心して入職してください。
新人研修
1年間をかけて看護師としての基礎を築くことを目指します。集合研修は新人の成長プロセスに合わせて段階的にプログラム。集合研修後には部署で先輩看護師がOJTフォローするので、実践力として着実に身につけることが出来ます。
- 研修テーマ
- 研修目的
4月
- 大阪赤十字病院の概要
- 当院の診療の特徴、医療安全管理、院内感染防止、就業規則、個人情報管理、医療倫理、国内・国際救護活動、メンタルヘルス、接遇などを学び、当院の一員として働く準備を行う
- 赤十字Ⅰ
- 赤十字施設の看護師として期待される役割や看護活動について学びます
- 看護部の組織と方針
- 看護部の組織や委員会、職員の配置、提供したい看護などについて学びます
- 労務管理
- 当院で働く上での守るべきルールと健康労務管理について学びます
- 教育体制・教育プログラム
- 看護部の新人看護師のサポート体制や新人看護師研修のプラグラムについて知ることができます
- 看護記録と看護過程
- 看護記録の書き方、取り扱い方法、看護過程の考え方、情報集約の方法、看護計画の記載方法、クリティカルパスなど当院の記録について学びます
- 電子カルテと情報管理
- 電子カルテ画面の見方や情報収集の仕方、診療情報の取り扱いについて学びます
- 医療安全
- 当院の医療安全管理の現状について知り、安全確認行動について学びます
- 感染管理(標準予防策・医療廃棄物の取り扱い)
- 医療現場における感染防止の基本的な考え方、感染防止対策、医療廃棄物について学びます
- オリエンテーション研修
- 病院の設備やルール、1日の患者さんの過ごし方や看護ケアの行い方など先輩看護師と一緒に学び、様々な基礎看護技術も経験します
- フィジカルイグザミネーション
- 基本的な身体観察を正確に行う技術を学びます
- 看護技術演習1
(酸素吸入、車椅子移乗、ポジショニング、療養環境の調整) - 物品の構造や手順、患者の状況に合わせた援助方法を学びます
- 看護技術2(点滴作成)
- 点滴作成における手順や留意事項など確実な技術につながる知識・技術を学びます
5月
- 一次救命処置
- 一次救命処置の手順を知り、安全に一次救命処置ができる方法を学びます
- 看護技術演習3(採血)
- 物品の構造や手順、安全で確実な採血技術を身につけるための知識・技術を習得します
6月
- 医療機器の安全管理
(輸液ポンプ・シリンジポンプ) - 輸液ポンプ、シリンジポンプの構造や取り扱い方法を学び、安全で確実な知識と技術を身につけます
7月
- 医療安全Ⅰ-2
(ヒューマンエラー・KYT) - ヒューマンエラーのメカニズムと危険予知トレーニング(KYT)の手法を学び、G44患者の安全を守る行動につき考えます
- フォローアップ研修1
- レクリエーションを通して心身のリフレッシュを図り、頑張りを共有しストレスと上手く付き合える方法を学びます
8月
- 看護技術演習4(静脈内注射)
- 物品の構造や手順、留意事項、患者への配慮の視点など、安全安楽、確実な手技を身につけるための知識・技術を習得します
9月
- バイタルサインの見方とフィジカルアセスメント
- 呼吸・循環・意識における観察の視点、フィジカルアセスメントの方法を学び、正常・異常に気づける力を身につけます
10月
- 看護過程Ⅰ
- 当院の看護過程のプロセスに沿って看護ケアが実践できる力を身につけます
- フォローアップ研修1研修2
- 同期との交流を通して、お互いの頑張りや成長を承認します
11月
- 看護倫理Ⅰ
- 日常の看護実践の中にある倫理的問題に気づける力を身につけます
- 感染管理(職業感染防止対策)
- 感染症(血液媒介感染、流行性ウイルス感染、感染性胃腸炎、結核、COVID-19など)に対する防止策と発症時の対応について学びます
12月
- 心電図の基本を見直そう
- 心電図の正常波形と異常波形、心電図モニターの特徴を学び、対処と安全な心電図モニター管理ができる力を身に付けます
2月
- グローバルヘルスⅠ
- 世界の保健・医療の動向、当院に受診・入院される外国人の特徴と現状を知り、様々な健康問題について学びます。
3月
- 看護過程報告会
- 自身の看護実践を共有し、看護の意義についてみんなで考え、次の看護実践に活かす方法を見つけます