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呼吸器内科

Department of Respiratory Medicine

科の特色・紹介

呼吸器内科は主任部長、院内部長、副部長、医長をはじめ8名のスタッフおよび若干名の専攻医で、多様な呼吸器疾患の診療にあたっています。 全スタッフが呼吸器疾患全般の診療に携わるとともに、個々のスタッフがそれぞれ専門とする領域を有し、各々の領域の診療レベルの向上に努めています。

呼吸器疾患は、様々な合併症や基礎疾患を有することが多く、 また膠原病のような全身疾患の一部分症として呼吸器病変が生じることも少なくありません。 したがって、呼吸器疾患の診療には他の多くの診療科や微生物検査室、呼吸機能検査室、薬剤部、リハビリテーション科、 呼吸器疾患ケアを専門とする看護師など各部門との協力が不可欠で、当科では常に緊密な連携を心掛けています。

呼吸器疾患は、間質性肺炎や慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などによる呼吸不全のように迅速な処置を要する極めて経過の早いものから、 気管支拡張症、非結核性抗酸菌症などのように甚だ緩やかな進行を示す病態まで様々です。 当科としては、重症の急性疾患に対して入院治療を迅速的確に行うとともに、在宅医療の可能な疾患については診断と治療法の確定のための短期入院の後、 なるべく早く外来通院に移行することを旨にしています。

対象疾患

  • 腫瘍性疾患(原発性・転移性肺がん、胸膜中皮腫、縦隔腫瘍など)
  • 感染症(肺炎、肺膿瘍、膿胸、気管支拡張症など)
  • 間質性肺炎(特発性、薬剤性、膠原病関連など)
  • 気管支喘息
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • 自然気胸
  • 呼吸不全(急性、慢性)
  • 胸膜疾患(細菌性、結核性、がん性などの胸膜炎)
  • 縦隔腫瘍(胸腺腫、神経原性腫瘍など)
  • 血痰・喀血
  • 睡眠時無呼吸症候群

診療実績

令和4年度

入院

延患者数 新入院患者数 1日平均患者数 平均在院日数
16,802人 1,355人 46.0人 11.0日

外来

延患者数 新外来患者数 1日平均患者数
26,186人 1,563人 107.8人

  • 気管支鏡 約588件
  • 化学療法 外来1,328人、入院527人
  • 入院患者 1,355人
    [主な内訳]
    肺がん 552人(うち新規229人)
    肺炎( 誤嚥性も含む) 159人
    間質性肺炎 95人
    気管支喘息 26人
    自然気胸 35人
    慢性閉塞性肺疾患(COPD) 32人

お知らせ

地域の医療機関の先生方へ

  • 令和4年度
    紹介率 93.2% / 逆紹介率 144.1%

1) 上本町呼吸器セミナー
  看護専門学校合同教室で開催、外部講師を招聘して話題の疾患を中心とした講演と症例検討を行う呼吸器疾患全般に関する病診・病々連携の会(年2回開催)

2) 喘息・COPD教室
  ①院内:呼吸器科外来で開催、患者さんとそのご家族向け(第3木曜の午後3~4時の1時間、月1回開催)
  ②院外:「大阪吸入多職種連携の会」の名称で、主として大阪府薬剤師会館で開催、薬剤師を中心とした多職種向け(年2回開催)
  ③出張:地域の区役所や医師会で開催、一般住民向け(不定期開催)

3) 呼吸リハビリテーション講習会
  特にCOPDが対象で、医療者向け(年2回開催)

『喘息(ぜんそく)・COPD教室』について

呼吸器内科と薬剤部の共催で、患者さんとそのご家族を対象に、毎月第3木曜日の15時から16時に、呼吸器内科・歯科口腔外科外来で行っています。呼吸器内科医師と歯科衛生士・薬剤師が隔月で担当し、2 ヶ月コースになっています。吸入療法を中心に、喘息及びCOPD(慢性閉塞性肺疾患)治療の具体的な方法や日常生活の留意点について分かりやすい説明と指導を心掛けています。予約は不要です。お気軽にご参加ください。開催日時などの詳細は、呼吸器内科外来にお尋ねください。

喘息・COPD専門外来について

当科の全ての医師が気管支喘息の診療にあたっていますが、月・金曜日の吉村副部長、月・水曜日の森田医師の喘息専門外来では、分子標的薬や舌下免疫療法の導入なども含めた難治喘息の診療にあたるとともに、喘息教室への参加と合わせて生活習慣や治療上の指導も行っています。

禁煙外来について

毎週木曜日の午後から、吉村副部長が禁煙の指導並びに治療を行なっています。

(医師対象)『上本町呼吸器セミナー』について

6月と11月の年2回、呼吸器疾患に関する病診連携の会として開催しています。毎回テーマを設定し、関連の講演1~2 題と症例検討を行っています。

参加費500円です。本セミナーは、医師会生涯教育講座(3単位)の認定を受けています。参加は自由ですので、関心をお持ちの先生方のご参加をお待ちしています。今後の開催予定につきましては、当科の西坂までお問い合わせください。

特殊医療機器について

内視鏡センター内の気管支鏡検査室には、Cアーム付きX線TV透視台が設置され、気管支鏡検査や経気管支肺生検に使用されています。従来のTV透視台に比べて、一層的確に検査が行えるようになりました。

また、症例に応じて超音波気管支鏡や細経気管支鏡、さらにバーチャル気管支鏡も活用し、診断確定率を上げるように努めています。

吸入服薬情報提供

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