赤十字看護基礎教育理念

赤十字における看護基礎教育のねらいは、赤十字の原則である人道に基づき、 看護の分野において社会の要請に応え得る、豊かな人間性と看護に関する幅広い能力を 兼ね備えた看護の実践者を育成することにある。
赤十字は、国際的な視野に立って人の命を守り、個人の尊厳と権利を尊重する。 その看護活動は、国籍・人種・信条・政治および社会的立場のいかんにかかわらず、 人々のあらゆる健康レベルに応じて健康上の問題が解決されるよう支援することである。 複雑な要因に影響される健康問題は、総合的な保健医療福祉活動として包括的、 組織的に取り組まれるようになってきている。
この保健医療福祉活動の一環をになう看護の機能は、個人のみならず家族、集団、コミュニティへのアプローチへと拡大するとともに、より専門的な実践と調整的役割が期待されている。

したがって赤十字における基礎教育終了時には、保健医療福祉システムの中で
活動するチームの一員としてまた国内外における赤十字活動の要員として、
個人を尊重した看護活動ができる基礎的能力を有し、
将来看護の発展に貢献できる看護実践者の育成をめざすものである。

 

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